

映画の制作体験をとおして、もっと映画を身近に感じてもらい、今まで知らなかった「しまね」を知ることで次世代の映像文化・地域振興を担う人材を育てることを目的に、2003年より毎年実施しているワークショップです。
「白い船」「うん、何?」「RAILWAYS」などで知られる島根県出雲市出身の映画監督・錦織良成氏を塾長に、脚本作り、製作講座、そして撮影合宿では実際に短編映画を撮影し、編集、上映までぜ~んぶやっちゃう充実の内容で、これまで県内7か所で開催してきました。


頓原町(現在は飯南町)
平田市(現在は出雲市)
木次町(現在は雲南市)
安来市
大社町(現在は出雲市)
美保関町(松江市)
大田市
島根県民でも知らなかった島根をたくさん発見した短編映画が、これまでに80本以上創られてきました。
自主製作映画とか作ってる人が来そうなイメージがありますが、さすがの島根、自主製作映画を作ってる人はそんなにいません。そもそも人自体そんなにいません。
映画塾に参加するのは、学生、主婦、会社員、赤ちゃん、など映画に関わってきたキャリアはてんでバラバラ。
そんな幅広い世代の見知らぬ他人同士がチームを組んでひとつの作品を創る現場は、よくある自主製作映画とは違う独特の熱気に溢れ、プロも驚くほどのオリジナリティー溢れる作品が次々と生まれています。
いわゆる観光映画みたいな、感じですか
というと、コメディや時代劇、SF、地元の民話をもとにしたファンタジー、地元の人も知らなかった地域のエピソードを題材にしたドラマ、ドキュメンタリーに至るまでバラエティに富んだ作品がずらっと並んでいます。
ロケ地はもちろんオール島根。忘れられた日本・島根ならではの民家・名所・旧跡など素晴らしいロケ地も映画塾作品に深みを与え、映画の面白さと地域の魅力を発信し続けています。
よけいなお世話ですが、過去の映画塾作品は下のリンク先HPで見ることができます。
過去の作品を順次アップしていきますので、こまめにチェックしてみてくださいね。




日本一長い映画祭です。
開催期間は3か月にもおよび、その間の週末に、島根県内各地で映画作品を上映しています。
これまで島根県内の40を超える地域・文化施設・学校などで開催してきました。
1992年~2009年までの上映作品数は924本、入場者総数は29万人にのぼります。
島根県には、東西200㎞以上にわたる県土を持ちながら、常設の映画館が2つ(2010年5月現在)と極端に少なく、大半の人が自分の暮らす町で映画を見ることができない状況にあります。
そんな島根県民に「映画を届けたい!」という想いから、公立文化施設や民間団体、報道機関などが協力し1992年、「しまね映画祭」を始めました。
以来、毎秋に3ヶ月間、島根ではいろんなところで国内外の話題作・県内未公開の映画、各地域で「見たい!」と声の上がった映画を上映しています。
みんなの見たい映画を上映しているのか~
というと、それだけではありません。
しまね映画祭が掲げるテーマ「環境」に即した作品(テーマ映画)を毎回選定し、全会場で上映することで地域をつなぎます。
いわばしまね映画祭の「芯」といえるのがテーマ映画でしょう。
そうして選ばれた作品たちを、見るだけの映画祭ではありません。
映画人との交流を目的とする「シネマ&トーク」(過去のゲストには、司葉子さん、水野晴郎さん、篠田正浩さん、是枝裕和さん、河瀬直美さんなど…)などの各種イベントを行っています。
映画見て有名な人とお話できるわけね
というと、それだけでもありません。
映画を創ることもできます。
映画の面白さをより深く知ってもらい、映像文化を支えるしまね県民を目指して、2003年から映画製作体験ワークショップ「しまね映画塾」を開講しています。
子どもから高齢者まで、県内外から毎年200人近い参加者があり、島根オリジナルの体験型映画塾として映画雑誌「キネマ旬報」などにも取り上げられました。




そんなこんなで、最近では大規模な映画撮影に制作協力をしたりなんていうことにまでなっており、今後もより映画の楽しみを拡げるとともに、この島根に映画文化を定着させるため、しまね県民は頑張っております。

